『LAKKA PC版』をハードディスクに入れる方法です。
このページの内容は難易度が若干高いので、
通常はこちら↓のLiveUSBを使ってLakkaで遊んでください。

このページの内容を行うことで何らかの不具合が発生しても当方は一切の責任を負いません。
全て自己責任でお願いいたします。
・このページは『Lakka ver2.3.2 (Lakka-Generic.x86_64-2.3.2.img.gz)』』を基に作成しました。Lakkaのバージョンアップにより異なる部分があると思われます。予めご了承ください。
・インストール後の設定編はこちらです。
目次
- 【ページ1】
- 1. まずはLakkaLiveUSBをつくる
- 2. ハードディスクなどにLAKKAを入れる
- 3. 【重要】危険性
- 4. installerでLakka専用PC
- 5. パーティションをコピペ
- 6. EasyBCDでデュアルブート設定(LegacyBIOS)
- 7. 『UEFIブート』PCでのデュアルブート
- 8. 起動方法のまとめ
- 【ページ2】
- 1. Lakkaインストーラーが起動してしまう場合
- 2. ブートメニューをWindowsだけに戻したい場合(EasyBCD)
- 3. アップデート機能
- 4. 起動しないときのチェック項目
- 5. Lakkaの設定
- 6. 《おまけ》 BatoceraやRecalBOXをデュアルブート
まずはLakkaLiveUSBをつくる
まずLakkaLiveUSBをつくってください。

ハードディスクなどにLAKKAを入れる
ハードディスクなどにLAKKAを入れる方法は2種類あります。
1- LAKKAのHDDインストーラーを使う
2- LakkaLiveUSBのパーティションを他のドライブへコピペ
【重要】危険性
1- LAKKAのInstaller(インストーラー)を使う
ハードディスクの中身を全消去した上で、『Lakka』のみのハードディスクになります。
2- LakkaLiveUSBのパーティションを他のドライブへコピペ
『GParted』を使いLakkaLiveUSBのパーティションを他のドライブにコピペするんですが、
UEFIブート&GPTフォーマット環境で、
Windowsが入ってる起動ドライブへコピペしたらWindowsが起動しなくなって、クリーンインストールするはめになりました。
バックアップからの復旧も出来ませんでした。
LegacyBIOSブート&MBRフォーマット環境での場合は特に問題なく使えてます。
その他の危険性
Lakkaは他のドライブにもアクセスできてしまうため、必要ないときはネット接続しないように設定しておいたほうがいいです。
必要ないときはSSHやSAMBA(SMB)をオフにしてください。
設定→Lakkaのサービス から設定できます。
installerでLakka専用PC
Windowsとデュアルブートするつもりはなく、Lakka専用PCにしたいという方は、LakkaUSB起動時にTABキーを押し、『installer』と打ち込めばインストーラーが起動します。
これによってハードディスクにインストールできます。
~ 注意 ~
これは、ハードディスクの中身を全消去した上で、『Lakka』のみのハードディスクをつくるので、注意して下さい。
『1 Install Lakka』を選択します。
次に出てくる『Wipe』というのが『消去』のことです。
ドライブの中身全部消すよ?消すよ?と何度か確認されます。
キーボードの左右ボタンで[OK][NO]を選択してください。
インストールが終わったら、USBを取り外して再起動します。
ブートローダーも多分Grubかなんかで書き換えられると思うので、
電源入れればLakkaが起動します。
別の外付けドライブに入れらるかどうかは分かりません、
またその場合でもブートローダーが書き換えられたらWindowsの起動は出来なくなるので気をつけてください。
パーティションをコピペ
上ではインストーラーを使ってLAKKA専用マシンにしましたが、
他にハードディスクに入れる方法がないわけではありません。
Lakka Live USB の中には2つのパーティションがあります。
そこで、パーティション操作ツール『GParted live』を使い、Lakka Live USB の2つのパーティションをお好みのハードディスクなどにコピーペーストするのです。
他のUSBメモリへパーティションコピペ(推奨)
ハードディスクに限らず他のUSBフラッシュメモリへパーティションをコピペすることもできます。
まず8GBくらいの LAKKA Live USB を作ります。
次に128GBくらいのUSBフラッシュメモリにGPartedなどのパーティション操作ツールを使い、
LAKKA Live USB の2つのパーティションをまるごとコピペします。
最後に128GB USBフラッシュメモリの余った部分をNTFSでパーティション作成すれば、
Lakka部分は8GBで、あと100GBほどフリーなNTFS領域ができます。
これのポイントはWindowsでも扱えるNTFS領域を作れるところにあります。
最初から128GBのUSBでLAKKA作っちゃうと100GBのext4パーティションができてしまい扱いにくいので。
128GBのUSBでLAKKA作ってもパーティションサイズの変更すればいいかもしれませんが、
前やったときはパーティションサイズの変更できなかったので。
なおPCがMBRシステムの場合、LAKKAパーティションをアクティブにしないと起動しないみたいです。
起動ハードディスクへパーティションコピペ(非推奨)
Windowsの入った起動ハードディスクドライブへWindowsを残したままLAKKAをそのハードディスクに入れる方法です。
これは、まあ、やめておいたほうがいいと思います。
UEFIブート&GPTフォーマット環境でこれをやったらWindowsが起動しなくなって、クリーンインストールするはめになりました。
その時はバックアップからの復旧も出来ませんでした。
私の環境では駄目でしたが、みんなそうなるかどうかはわかりません。
LegacyBIOSブート&MBRフォーマット環境での場合は特に問題なく使えてます。
ハードディスクへパーティションコピペしない方がいい人
・GPTフォーマット+UEFIブートの人
・MBRですでにパーティションが3つ以上ある人
・パーティション操作したことない人
ふつうにUSBで使うか、または上で書いた他のUSBメモリへパーティションコピペで遊んだほうがいいです。
Gpartedでパーティション操作
さて、LAKKA Live USB からのパーティションコピーは『Gparted live』を使います。
他のパーティション操作ツールではうちの場合うまくいきませんでした。
『Gparted live』の『gparted-live-i686.iso(32bit)』または『gparted-live-amd64.iso(64bit)』あたりを使います。
わからなかったら『gparted-live-i686.iso(32bit)』ならとりあえず動くと思われます。
これも『Rufus』や『Image Writer』でUSBメモリにライティングし、USBブートで立ち上げます。
または、『Ventoy』でも動きますし、
CDーRWなどに書き込み、CDブートで立ち上げることもできます。
『Gparted』は基本的にEnterキーを数回押していけば使えるようになります。
途中、言語選択のとこだけJapaneseの『15』と入力する必要があります。
Gpartedの操作ウィンドウが表示されない場合
立ち上がっても操作ウィンドウが表示されてない場合、開いてるのに見えなくなってる場合があるので、
最下部のバーを右クリック→閉じる してから
上の方にある「g parted」アイコンをダブルクリックしてみて下さい。
パーティションコピペ
さて、パーティションのコピペ作業ですが、
空のドライブへコピペするのは簡単だと思うので、
ここではCドライブのWindows10の後ろにコピー&ペーストしてみました。
現在Cドライブにはブート領域とWindows10が入っています。
ですので、まずはWindowsのパーティションを縮小するのですが、
環境によっては時間が数時間レベルでかかる場合があります。
その上失敗してHDDの中身が全部消えることがあります。
途中でキャンセルした場合おそらく全部消えます。
必ず事前にバックアップを取っておいて下さい。
あと、レスキューメディアも作っておく必要があります。
私はバックアップツールは『Macrium Reflect』を使ってます。
さて、このパーティションの縮小操作は普通のパーティション操作ツールで出来ると思います。
しかし、縮小してからの『LAKKA USB』のパーティションをコピペする作業は
Windows上で動作するパーティションツールではなぜか作業できませんでした。
Windows外で動作する『Gparted』でならできました。
で、パーティションに空きができたら『LAKKA USB』の二つのパーティションをコピペしましょう。
パーティションコピーのとき、ファイルシステム、パーティションラベルも同じにしておきます。
パーティションサイズ変更
パーティションサイズの変更はコピペするときにはできませんでしたが、
コピペした後ならサイズ変更できました。
その際なんか注意書きが表示されたのですがよく見てませんでした。
自己責任で行って下さい。
3つ以上のパーティションを作る
WindowsとLAKKAで4つのパーティションが必要なのですが、
MBRフォーマットではプライマリパーティションを作れるのは3つまでなので、
4つ目からは『拡張(extended)パーティション』を利用します。
通常は起動パーティションはプライマリパーティションにしないと起動しないので、
最初の『LAKKA』パーティションはPrimary(プライマリ)パーテションで、
後ろの『LAKKA_DISK』パーティションは、まず拡張パーティションをつくり、
その拡張パーティションの中に『論理(Logical)パーティション』としてコピペします。
完成図
普通はsdbのところはsdaかもしれませんが、こんな感じです。
sdb1 boot
sdb2 Windows10
sdb3 LAKKA boot
sdb4 拡張パーティション
(sdb5 LAKKA_DISK)
(sdb6 linux-swap)
adb5とsdb6はsdb4のextended(拡張パーティション)の中にあります。
「Linux-Swap」は作らなくていいです。
パーティションをコピーし終えたらGPartedを終了し、
USBメモリを外して大丈夫です。
論理パーティションから起動する方法
拡張パーティションのなかの論理パーティションに起動パーティションを入れて起動する方法も無くはないようですが、上級者向けです。
【参考1】、【参考2】
EasyBCDでデュアルブート設定(LegacyBIOS)
次に『EasyBCD』でデュアルブート設定します。
[日本語化]
WindowsでNeoSmart Technologies『EasyBCD』を立ち上げ、まず、バックアップを保存し、作業に移ってください。
『Legacy BIOSモード』でのデュアルブート
『Legacy BIOSモード』というのは昔ながらのブート形式です。
最近のパソコンは『UEFI』という形式です。
『Legacy BIOSモード』の方がブート設定いじりやすいです。
で、その『Legacy BIOSモード』でLAKKA起動する設定ですが、
「BIOS Extender」による方法と、「SystemLinux」による方法があります。
「BIOS Extender」のほうが成功率が高いです。
BIOS Extender
「Add New Entry(新規に登録)」の下段にある
「Portable/ExternalMedia(ポータブル/外部メディア)」というところの
一番右の「BIOS Extender」の「Install PLoP(PLopインストール)」を押します。
「C:\NST」に「plop.iso」が作成され、ブートメニューに「EasyBCD BIOS Extender」が追加されます。
設定変更はEasyBCDの「Edit Boot Menu(メニューの編集)」で行います。
ちなみに「Use Metro bootloader(メトロブート画面を使用)」にチェックを入れてメトロブートローダー使ったほうがキレイです。
↑メトロにチェックあり
↑メトロにチェックなし
再起動したらブート画面にWindows10と並んで「EasyBCD BIOS Extender」があるので、
「EasyBCD BIOS Extender」を選択してみてください。
すると、現在パソコンに接続されてるストレージデバイス一覧が表示されるので、
Lakkaがあると思われるドライブのパーティションを選択します。
私の場合は『HDA PARTITION 3』です。
Lakkaが起動すればOKです。
起動しなかったら、Lakkaをインストールし直したり、パーテションコピーし直したりしてみてください。
なお、これはプライマリパーティションだけが表示されます。
拡張パーティションの論理パーティションに『LAKKA』があると表示されないです。
ちなみに『HDA PARTITION 1』を選択すればここからでもWindowsを起動させることができます。
余談ですが、
この「EasyBCD BIOS Extender」でUSBメモリを起動したら良いじゃん?と思うかもしれませんが、うちのPCではUSBを選択しても起動しませんでした。
Batoceraも起動しませんでしたが、Recalboxは「BIOS Extender」でUSB起動しました。
SystemLinux
上の「BIOS Extender」のほうが成功率が高いですが、
Lakkaは『SystemLinux』で起動しているので、EasyBCDのLinuxの項目にある『SystemLinux』で起動できる場合があります。
一度だけそのように起動できたことがありますが、今は同じことやってもなぜかできません。理由は不明です。
この『SystemLinux』がダメなら上の「BIOS Extender」で起動すればいいです。
Add New Entry(新規に登録)
↓
Operating Systems(オペレーティングシステムを登録)
↓
Linux/BSD
↓
Type(タイプ):SysLinux
Drive(ドライブ):不明
↓
薄緑の[+]ボタンを押す
『UEFIブート』PCでのデュアルブート
UEFIブート環境の人は上記のやり方ではデュアルブートできません。
一旦Windowsを起動したあと、SHIFTキーを押しながら再起動すればUSBブートへ行けます。
または、スタートボタン右クリックから設定→システム→回復→PCの起動をカスタマイズでも行けます。
いちいちWindows起動しなくとも、
パソコンによってはF12キーなどを連打してブートデバイスの選択ができると思います。
パソコンによるのでマニュアルを見てください。
他のUEFI環境でのLAKKAブート方法として、以下のものも紹介しておきます。
EasyBCDを使いMetroを表示するようにする
まず、EasyBCDで適当な名前でエントリを作成します。
「Add New Entry(新規に登録)」
「Edit Boot Menu(メニューの編集)」
これをやらないとOS選択画面(メトロ)が表示されないので。
このようなことをしなくても起動時に何らかのキーを押せば出せるかもしれませんが。
で、再起動するとOS選択画面(メトロ)が表示されると思います。
なぜかマウスカーソルが表示されないですが。
表示されてるOSではなく、その下の
『既定の起動設定やその他のオプションの変更』を選択します。
↓
『その他のオプションの選択』
↓
『デバイスの使用』
↓
『USB Storage Device』
でUSBのままのLAKKAを起動できると思われます。
Grub2WinでLakka起動
やや難易度高いですが、
『Grub2Win』というツールを使って起動する場合、
Type:chainload で
EFI\BOOT\bootx64.efi
または
EFI\BOOT\bootia32.efi
を読み込むようにすれば起動するようです。
UEFIでクリーンインストールするはめになった話
ハードディスクにLAKKAパーティションをコピー&ペーストして、
『UEFI:Hard Drive』で起動させることができたのですが、
Windowsが起動しなくなりクリーンインストールするはめになりました。
UEFIブートの人はUSBのまま使ったほうがいいです。
UEFI関連ツール
・Grub2Win
・BOOTICE
ヘタにいじると起動しなくなるので、これ見て使い方がピンとこない人はいじらないほうがいいです。
起動方法のまとめ
お使いの環境により異なる場合があります。
■ Legacy BIOS + USBメモリ
・BIOSからUSB BOOTで起動
■ Legacy BIOS + HDD
・EasyBCDでBIOS ExtenderからPLopで起動
■ UEFI(EFI) + USBメモリ
・Metroから起動
・BIOSからUSB BOOTで起動
・Grub2Winで起動(chainload)
■ UEFI(EFI) + HDD
・おそらく同上だが、Windowsを再インストールする羽目になったので試してない。