宅建試験合格後の試練-実務講習-スクーリング-更新講習レポート

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宅建試験合格後の試練-実務講習-スクーリング-更新講習レポートです。

平成27年(2015年)に名称が宅地建物取引主任者から宅地建物取引士(宅建士)に変更されました。

私が合格したのは平成15年(2003年)実施の宅地建物取引主任者試験です。
以下の記述すべて平成15年当時のものであり、現在実施されている試験とは異なる場合があります。
予めご了承ください。

合格後の試練 実務講習

以下の記述は平成15年合格者の場合はこうでしたという話です。
最新情報は公式サイトや宅建勉強サイトなどで入手してください。

【十影響の宅建スーパーWEBサイト】さん、  
2ちゃんねる宅建スレッド

さて、実は試験合格しただけでは『主任者証』は手に入りません。不動産業での実務経験か、またはそれに代わるものが必要です。

ですがご心配なく、ほとんどの人は不動産会社での実務経験はありません。
では、どうするかというと、試験合格後に『実務講習』というものを任意で受講します。これを受講し、無事修了すれば実務経験と同等の条件を満たすことができます。そして『主任者登録』をし、交付申請をして主任者証を手にすることができます。

で、言いにくいんですが、実務講習の費用が【5万円くらい】します。
(※最近はもっと安くなったようです。)
さらに言いにくいんですが、主任者登録にも【3万円】くらいかかります。あと電車賃、郵便費用、等も。

『実務講習』は任意受講なので受けないこともできます。宅建試験合格の権利は生涯有効なので、主任者証がすぐに必要では無いという人は別に受けなくてもいいんですが、とりあえず受講して主任者証交付要件を満たしておくという人がほとんどでしょうね。

ただし『実務講習受講終了証』には「有効期限」があります。この有効期限は各地方自治体により異なります。
たしか10年とかだったと思いますが、地方によってはもっと短いかも知れません。
その有効期間内に主任者登録しないと2年の実務経験がない場合また実務講習受けることになります。
主任者証の発行までは必要なっかったような記憶がありますがちょっと憶えてません。
たしか主任者登録まででよかったような。

無事に実務講習を終了し、主任者証を受け取る際にもさらに法定講習があるんですが、宅建試験合格後1年未満の人は免除されます。実務講習が年に1回しか受講チャンスがないので、試験合格直後のやつに申し込まないと免除対象になりません。
主任者証発行せずに主任者登録だけで留めておく人は、数年後にでも法定講習受講して主任者証発行することになります。

つまり、主任者登録のために実務経験または実務講習が必要。
主任者証発行のために法定講習が必要だが、合格後1年以内の人は免除されるってことです。

【詳しくは(財)不動産流通近代化センターのサイトでご確認を】

【合格後1年以内に主任者証交付の場合】
合格→直後→実務講習(5万円)→主任者登録(3万円)→
→(法定講習(免除))→主任者証交付申請(数千円)→交付
【合格後1年以後に主任者証交付の場合】
合格→数年経過→実務講習(5万円)→主任者登録(3万円)→
→法定講習(要受講)→主任者証交付申請(数千円)→交付
実務講習終了後数年経過し実務講習修了証の有効期限が切れてしまった場合】
合格→実務講習(5万円)→数年経過し実務講習修了証期限切れ
→実務講習再受講(5万円)→
→主任者登録(3万円)→法定講習(受講)→主任者証交付申請(数千円)→交付

※実務講習修了証の有効期限は地方自治体により異なります。
※実務講習の金額は平成15年のものであり、現在の金額とは異なります。

なお、主任者証を発行した場合、5年ごとに更新のため法定講習を受講することになります。
更新する必要がない場合は講習を受けずに主任者証を返納します。
合格が取り消されるようなことはないです。
返納は郵送などでも出来ますが、詳しくは県のホームページなどで確認して下さい。

再度主任者証が必要になった場合は法定講習を受講することで再発行できます。

実録 宅建実務講習スクリーニング

以下の記述は平成15年合格者の場合です。
実務講習には3つの関門があります。これのために五万円支払います。

  1. 通信講座
    • 「通信講座」「自宅学習用ビデオ」に基づく自宅学習とともに「演習問題(60問)」の解答・提出
  2. スクーリング
    • 連続2日間の会場受講、記述式問題(売買契約書、重要事項説明書)をその場で解答・提出
  3. 総合試験
    • 60問の「総合試験問題」を解答・提出し、かつ、第1課程から第6課程までの各課程の解答において10問中7問以上の正解必要。

実務講習の修了要件をすべて満たせば、「修了証書」及び「修了証明書」が交付されます。
これは、都道府県知事宛に宅地建物取引主任者資格登録申請をする際の添付書類となります。
ただ、修了証明書には有効期限があり、その取り扱いは都道府県により異なるので、注意が必要。
試験受験地の都道府県の担当窓口に確認の必要あり

1.通信講座

まず最初にやるのがこれです、数冊のテキストとビデオ(又はDVD)を見て、60問ある演習問題を解答し、解答用紙であるマークシートを期限までに提出します。これは60問すべて解答、つまり60ヶ所すべてマークしてなくてはなりません。問題はテキスト見ればほとんど解答できるので大丈夫だとおもいます。

解答が
2ちゃんねる宅建スレッド
に出回ったりしますが、ウソの場合もあるので、注意しましょう。
かならず自分で解くことが必要です。

2.スクーリング

宅建合格者がワラワラ集まってきます。日本全国で開催します。会場は第三希望まで選択できますが、先着順なので必ずしも第一希望の会場で受けられるとは限りません。私は第三希望の会場でした。結果的にはここのほうでよかったですが。人数は多いです、800人くらいいました。当然他会場、他の日もそれ位いるので、宅建合格者って結構いるんだねって感じでした、同時になんか親近感も持ちましたね、かってに。

どんな人がいたかというと、男性は学生風から白髪の50代あるいは60代位の人もいました。
女性の数も多いです。5人に一人位でしょうか、会場・地域によるでしょうけど。若い女性から中年女性、白髪の女性も見かけました。

肝心の講義の中身は、司法書士や不動産業関連の民間人が講師をつとめ、テキストに沿って時には実体験をまじえた話を聞きます。一時間位の講義を一日六回、二日やります。睡魔と便所の行列がしんどかったです。講義中寝ると退出させられてそれっきりってこともあったそうなので気をつけましょう。休憩はそれぞれ10分、昼食休は60分。

あ、あと席が狭いです。長机に3人づつです。自分のスペースは肩幅程度。前後の間隔も狭いです。真ん中の人は、両端の人が気を利かせて椅子を前にしてくれないと出られない感じです。

で、二日目に試験があります。私の時は『売買契約書・重要事項説明書を書く』という物でした。その際には『スクーリングテキストとワークブック』を見ながらやることができます。『ワークブック』とは『穴埋め式予習小冊子』といった感じのものでしょうか。

試験はそのワークブックの『売買契約書・重要事項説明書のページ』をスクーリング前にあらかじめ一字一句間違いなく、自分で読める丁寧な字で埋めておけば簡単にできます、『書いてある内容は全く同じですが、書く箇所はちょっと違います。』何いってるかわからないかも知れませんが、ワークブックに穴埋めした文字だけでなく、あらかじめ印刷されている文字をも書く必要があるってことです。だから書く量は結構多いです。40分位かかります。テキストで調べながら書いてたらとても時間が足りないと思います。

だから、ワークブックをあらかじめ埋めておくことを強くおすすめします。
私が受けた年は、それを丸写しでオッケーでした。

3.総合試験

60問の「総合試験問題」を解答・提出し、かつ、第1課程から第6課程までの各課程の解答において10問中7問以上の正解必要。

これはスクーリングでやるのではなく自宅でやります。
しかし提出までの期間が短いので注意が必要。

これも、解答が
2ちゃんねる宅建スレッド
に出回りますが、ウソの場合もあるので、注意しましょう。
かならず自分で解くことが必要です。

以上、平成15年の宅地建物取引主任者実務講習レポートでした。

更新講習

主任者証持ってる人のもとには更新の手続きに必要な書類が送られてきます。
更新する場合は書いてある通りにすればいいです。

申し込みにわざわざ出向かなければいけないのが面倒でしたね。
講習の申し込みにわざわざ電車で1時間かかる街まで出かけ、講習当日にもそこの街へ行かなければいけませんでした。

講習自体は話を聞いてるだけだったので楽です。

昼食はパンを持参しましたが、
弁当の予約もしてましたね。当日の朝だったか、講習申し込みの時だったかは忘れましたが。

主任者証持ってるけど、不動産屋で働くことはなさそうなので更新しないという場合は、
今手元にある主任者証を『返納』しないといけません。
返納方法は発行してもらったところに問い合わせてください。
ちなみに私のところの場合は郵便で送ればいいとの回答でした。

主任者証が再度必要になった場合は、この更新講習と同じ講習を受ければ発行されます。

2015年からは取引士証になります。
取引主任者は自動的に取引士になるので特に追加試験などはないです。

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初投稿日:2004年08月06日

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